山崎英明(ex. School Food Punishment / siraph) 「歌」に絡みうねる、フレージングの理由。

2016年11月8日

山崎英明
 
過去にグランディベース東京で開催され、今回のイベントのサブタイトルに冠されている 「Bass Meeting」 の記念すべき第一回目のゲストであった山崎英明。School Food Punishmentでのエレクトロに洗練されたサウンドの中でも生々しくうねるベースや、ヒグチアイ最強スリーピースやsiraphなどで見せる歌に絡むように鳴らされるフレージングの「核」を、遍歴を追いながら紐解いていく。

取材:グランディベース東京・立崎
編集:イケベクリエイティブ

 


 
5弦が出始めた頃で、楽器屋のお兄さんに「この辺じゃ絶対君しかいないよ」って。
 
― まずベースを始めるきっかけとなった音楽をお聞きしてもいいですか?
 
山崎:C-C-Bですね。小学生くらいだったかな。2コ上の姉は安全地帯やTUBE、米米CLUBとかが好きで。その頃までずっと、「ボーカルとバックバンド」という見え方だったのが、自分の中で初めて「楽器してる人がこっちにいる」っていうイメージになって。「こういう形態があるんだ」って思って、衝撃的でした。
 
― 「バンド」を意識した時だったんですね。「アイドル」とか「歌手」とかじゃなく。そこから楽器を始めるようになったのは、いつ頃ですか?
 
山崎:中学生の時に「ベースをやりたい」って親父に言いました。C-C-Bの好きだった人が・・・最初はドラムの笠浩二さんが好きだったけど、最後にはベースの渡辺英樹さんが好きになり始めてて。それで、「この人(渡辺英樹さん)がやっているのがやりたいっ」てなって。そしたらそれがベースで。
 
― C-C-Bは、まずみんなドラムの笠浩二さん(※)に目が行きますもんね(笑)。最初に弾いた曲もC-C-Bだったんですか?

(※)笠浩二・・・ショッキングピンクに染めた髪とパステルカラーの眼鏡、当時最先端のシモンズの電子ドラムを叩きながら高音でファルセットを用いて歌うという斬新なスタイルで話題となった。
 
山崎:中学校の時に、ZIGGYがキテて。超ZIGGYが好きで。「GLORIA」がドラマの主題歌(※)になってたりして。それがきっかけでやりたいなと思いながら結局その頃はやれなかったんですけど。

(※)GLORIA・・・1988年発売、ZIGGYの2ndシングル。1989年放送のフジテレビ系テレビドラマ「同・級・生」主題歌。主題歌となったことで再発されオリコン最高位3位のヒットとなる。
 
― そこでは弾くまでには至ってないんですね。
 
山崎:「アコギにしろ」って言われて。しょうがなくアコギを買って。
 
― その時代あるあるですね。70年代生まれあるある(山崎氏は1974年生まれ)。
 
山崎:とりあえず最初はアコギで、尾崎豊とか米米CLUBの浪漫飛行を弾いてみたり。それで、高校生の時にようやくベースを買いました。
 
― ちなみに最初に買ったベースって何ですか?
 
山崎:カワイ楽器のロックーン(※)を買いました。

(※)ピアノ製作で有名な河合楽器から発売されていたエレクトリック・ベース。
 
― ロックーン(笑)!新品ですか?
 
山崎:新品です。8万円くらいかな。
 
― 今、同じものを作るとなると15万円くらいするのではないかと・・・。
 
山崎:えー!持っておけばよかった!なんとなく貸したまま・・・。しかも5弦を買っちゃって。
 
― それは何かを意識して?
 
山崎:間違えてか・・・うっかり。その頃5弦が出始めた頃で、楽器屋のお兄さんに「この辺じゃ絶対君しかいないよ」って。
 
― 時代は5弦だよと、乗せられてしまったと(笑)。
 
山崎:それでZIGGYのコピーをやるんだけど、一向に5弦の部分が出てこない(笑)。しかもタブ譜しか読んでなかったし。
 
― でもZIGGYのフレーズはオイシイですよね。
 
山崎:そうそう。メロディアスな雰囲気があったりして。バッキングとオイシイところの混ざり具合があって、綺麗だなって聴きながら思ってて。
 
― 高校生の時はバンドはやってたんですか?
 
山崎:もうZIGGYのコピーバンド。高校時代、XとZIGGYしか聴いてなかったので(笑)。高3の時に洋楽好きな友達がいたりしました。
 

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「練習の虫だった」専門学校時代編。

 
 

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