山崎英明(ex. School Food Punishment / siraph) 「歌」に絡みうねる、フレージングの理由。

2016年11月8日

山崎英明02
 
授業に出ないのに廊下でずっと練習してるみたいなことを(笑)。
 
― XとZIGGYに明け暮れていた高校時代のものって、今でも影響を与えていたりするんですか?
 
山崎:たぶんXとか影響あるんだと思います。美しい感じのメロとか後ろのピアノの哀愁感みたいなものとか。アメリカの明るいロックみたいな感じではなくて。それまで尾崎豊とか徳永英明とか聴いてたので。
 
― すごく分かります(笑)。では専門学校時代の話に進むのですが、高校を出て専門学校へ進学ですか?
 
山崎:一浪して大学に行こうとしてたんですけど、行きたい理由が・・・その頃は爆風スランプとか聖飢魔IIの人たちが「大学サークルで出会った」っていう情報しか無くて。何か始めるにはそういうことをやるしかないと思っていたから、大学に行ってサークル行きたいと思ってて。そしたら、途中から「ベースがやりたいのに、何してんだろう」みたいになってきて。頭は大して良くならないし(笑)。
 
― 実家、どこなんでしたっけ?
 
山崎:鳥取県。
 
― 鳥取で一浪したけど「専門学校に行った方がいいのでは?」となって。
 
山崎:それで行きましたね。今はもう無いけど、代々木のPANスクールオブミュージックっていうところに。
 
― 同期や先輩後輩では誰がいらっしゃいましたか?
 
山崎:高間(有一)くんとか、畑(利樹)くんとか。高間くんは同い年だけど2年くらい早く入学してるかな。畑くんはそのままストレートで。つるんでたのはそのあたりかな。あとギタリストの小沼ようすけくんも。同い年だけど学年は向こうが1つ上で。でもその時はバンドは組んでないですね。授業で習いつつ、文化祭とかの為に組んだりはしたんだけど洋楽のコピーをしてたと思います。インコグニート(※)とか。

(※)1981年結成、ロンドンのアシッド・ジャズバンド。アシッド・ジャズのムーブメントを作ったバンドの一つ。
 
― すごく専門学校っぽいやつですね(笑)。
 
山崎:ボーカル科のコがバンドやりたいって言うから、アレサ・フランクリン(※)とかもやったり(笑)。

(※)アレサ・フランクリン・・・アメリカの女性ソウル歌手で、“クイーン・オブ・ソウル”とも呼ばれる。「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第1位。
 
― それはすごく鍛えられますね。
 
山崎:専門学校の時は、練習の虫みたいなことしかしてなかったんで。授業に出ないのに廊下でずっと練習してるみたいなことを(笑)。訳が分かんないけど。
 
― 山崎さんのプレイの特徴で、音を出す上手さっていうのは勿論なんですが、フレージングだったり歌うベースというものが特徴として言われると思うんですが、専門学校時代の練習は作曲的なフレーズを作る意識だったのか、単純に習慣のような練習のものだったのか。
 
山崎:その時にたまたま興味を持って就いた先生が、プリズム(※)の渡辺建さんだったんですけど。当時もメロディック・ベース・アプローチみたいなビデオを出してたりしたんですけど、ハーモニクスでコード感を出したり、タッピングでコード感を出したり、やはりコードトーンなどをすごく意識している人で。渡辺さんの最終的なレッスンでは、コード進行があってただ単にルートを弾くんじゃなくて、コードトーンを全て使って8ビートで色んなベースラインを作ってみろ、とか。例えばベースとギターとドラムのトリオだった時に、ギタリストがソロを弾いてる時に、単に鳴らすだけじゃ今マイナーかメジャーかも分からないぞ、みたいな。

(※)プリズム・・・和田アキラと渡辺建を中心に、1975年に結成されたフュージョンバンド。
 
― ベースでコード感を出していけと。実際にコードを弾くんじゃなくて、フレーズを弾くことによって・・・。
 
山崎:リズムとコードで何かしてみろ、と。それは何かきっかけにはなったと思う。すごくデカかったなって。でも、そうやってると何がカッコいいとか訳が分からなくなってきて。動けばいいのか、弾きまくった方がいいのか、色んなことを途中で感じながら頑張ってたけど。しばらく経って、結局のところ自分らしさって何だろう、とか。
 
― 専門学校でよくある、テクニカルなタッピングやスラップの方では無かったんですね。
 
山崎:結局、テクニカルでもないしオールマイティな感じでもなかったんで。
 
― その頃は、明確にプロになろうといった目標はあったんですか?
 
山崎:バンドマンになりたいってのはあって、セッション・ミュージシャンのイメージは全く無かったです。
 
― 拘りもあるのかもしれないですね。専門学校ではセッション・プレイヤーを目指す人が多いとは思うのですが。
 
山崎:かといって、ヘヴィなスラップとかをするコーンみたいな音楽を好きな人たちもいて。レッド・ホット・チリ・ペッパーズとかが上手い人もいたんだけど、そのベーシストを目指してその後どうするんだろうみたいなことも思ってたんで。歌ものも勿論やりたかったんだけど、歌ものでそういったことは出来ないのかなってどこかでずっと思ってはいたんです。メロディックなコード感のあるベースが弾けないものかなって思っていて。
 
― 専門学校では、プレイ的には今のスタイルに繋がりつつも、今に繋がるような活動とかは卒業までには無かったんですね。
 
山崎:うん。卒業した後ですね。
 

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