Rolandファクトリーレポート2018

2018年11月6日


●Roland・BOSSについて
>>1972年に設立されたローランド株式会社はオルガンやシンセサイザー、アンプ、エフェクターなど、数多くの革新的な楽器を生み出してきました。
今回は静岡県にあるローランド浜松本社&都田工場にて製品を生み出す原動力、そして常にお求めやすい価格を維持しながらも高いクオリティを誇る製品群のその秘訣を垣間見てきました!


●工場入口到着

>>浜松駅から車で1時間弱、まず到着したのが工場地帯の一角にある都田工場。
こちらでは主に製品の組み立てや梱包作業が行われています。

>>まずエントランスに入ると池部楽器店の文字が!ご招待頂きありがとうございます!
エントランスに展示されていたアーティストのサイン入りの製品達が!Roland、BOSS製品がいかに幅広いアーティストに使われているかわかります。
ショーケースの中にはラックマウントタイプデジタル・ディレイの名機、”SDE-3000″も展示されております。
1980年代に発売された”SDE-3000″はオケや楽器に綺麗になじむディレイ音で当時から非常に人気が高く、生産が完了している現在も多くのアーティストに愛用されており、歴史的な数々の名曲に使用されてきました。 一部では有名な話ですが、現BOSS社長の池上氏はSDE-3000の開発者です。それを知ったSteve Vai氏がご自身のSDE-3000にサインをして池上氏へプレゼントしたものがコチラの1台です!では、工場を見ていきましょう!

●工場内



>>組み立てには生産作業スタッフが1人で1つの製品を最後まで組み立てるセル生産と言う方式が取られています。それにより省スペース化が可能になり、生産の変動(生産数量や納期調整)に迅速に対応できるそうです。
また生産作業スタッフには作業をサポートするIT Systemが導入されており、PCによる作業指示に従う事で人為的ミスを減らす工夫が行われています。

違う部品やネジの本数を取り違えるとランプの点滅で警告が出るシステムになっており、間違いをなくすことが可能です。




>>新製品のMT-2Wも組み込み中です!

▼ここからは試験センターになります。▼

●電波遮断室

>>こちらは電波の影響によるノイズや誤動作をチェックする電波遮断室です。

他にも電源やケーブルの種類の違いによる影響、冬場の日本ではとても多い静電気が発生した場合のチェックなどあらゆる環境を想定した試験室があります。

様々な電波が非常に多く飛んでいる今の社会には大変重要な実験ですね。


>>電波検査のノイズチェック用に様々なケーブル類が接続できるようになっています。

●振動・落下試験室

>>振動・落下による破損を検証する試験室です。
手元の高さからあらゆる角度で箱を落下させ、中身にどういった影響を与えるかを試験しています。もちろん手元には綺麗な包装がされた商品が届くことがベストですが、たとえ外箱が破損していても中身をしっかり守られるように外箱の仕様・緩衝材の配置方法を徹底した検証をしています!


>>今回は検査を拝見することができませんでしたがこちらの機械で振動を与えた際に製品に影響がないかどうかの検査が行われます。

●恒温恒湿室

>>温度や湿度変化を試験する恒温恒湿室です。
-30°~80°までの温度設定が可能。使用する様々な環境を想定しての実験です。

こうしたすべての試験をクリアした製品が商品となり手元に届くわけですね!

▼ここからは浜松研究所になります。▼

●レコーディングスタジオ



>>次に案内していただいたレコーディングスタジオです。
ここでは製品の撮影等に使用されており、本格的なレコーディングも可能になっています。


>>そしてこちらがコンソールルーム内の景色とレコーディング機材達。



●無響室

>>部屋中に張り巡らされた吸音材が特徴の無響室になります。
こちらの部屋で、楽器のサンプリング等を行っているそうです。反響音を無くし、楽器本来の音を録音するため、こちらの部屋が使われます。
床はネットが張ってあり、ネット下の底の部分もにも吸音材が張り巡らされています。
無響室内で離れたところで会話しても、音が反射せず、距離感がなくなり、まるですぐ横で会話しているような不思議な感覚に囚われます。
床はネットになっておりますが、かなりの耐久性があるようで、グランドピアノを部屋に入れてサンプリングも可能だそうです。

●ローランド・ミュージアム

>>そしてここからが展示エリアです。ローランドとパイオニアが共同開発のR&Pスピーカー。
かなり重量がありそうです…


>>BOSS名義で一番最初に発売されたエフェクターです。世界に2台しか無いレア物だそうです。










>>今ではなかなかお目にかかれないレア物からおなじみのエフェクターやアンプ、販促品まで数多く展示されています。



>>ミュージアムにもSteve Vai氏サイン入りSDE-3000が展示されています。
上からSDE-3000、SDE-1000、DEP-5。

●浜松研究場ホールにて

>>先ほど生産工程を拝見した、発売前の技シリーズ2機種の試奏をさせて頂きました!
まず最初にMT-2WをJC-120に接続してチェック。
歪みの厚みは勿論ですが、ノイズの少なさに大変驚きました。ローエンドはブレる事なくより引き締まり、ピッキングへの反応の速さまたEQやMIDフリーケンシーは、より使いやすく、おいしいポイントにだけシフトし音作りが出来る印象でした。
ギター本体のボリュームコントロールにもしっかり追従してくれるので、クランチとまでは難しいですが、自然にオーバードライブサウンドまで手元でメイキングが可能です。
スタンダードモードでは従来のMT-2をよりノイズレスに使いやすく、そしてカスタムモードでは広いレンジを確保し、さらにアンプライクなペダルとして生まれ変わりました。

>>次にDC-2Wです。
所感としてはオリジナルと比べ、解像度が上がり、レンジが広くなっている印象です。
コーラスのエフェクターほど揺れない独特の立体感と奥行きのあるゆらぎが心地よく、エレキギターのみならず、アコースティックギターやシンセサイザー等幅広い楽器に対応できるサウンドです!
様々な名曲に使用されてきたラックエフェクター、SDD-320のモードや2つのモード・セレクター・ボタンを同時押し等、サウンドバリエーションも増えており、好みに合わせて設定も可能です。

>>MT-2W、DC-2Wの詳細情報はこちらも合わせて御覧ください!


●最後に

>>以上、ローランド工場見学でした!
今回感じたのは、エンドユーザーのことを1番に考え、いくつもの厳しい検査や徹底した商品管理が行われており、良い製品を作る上での深い情熱と責任感を感じることができました。

そして何よりもローランドスタッフの方々が楽器や音楽好きな人ばかりで、その思いが革新的な製品づくりを生み出す原動力になっていることを痛感したファクトリーツアーでした。

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