【ライブレポート】GOING UNDER GROUNDワンマンライブ@下北沢CLUB251

2012年7月24日

 

超満員の聴衆が待ち望んだ、ゴーイングアンダーグラウンド。

 今回、ゴーイングアンダーグラウンドのツアーファイナル2daysとして選ばれたのは、下北沢CLUB 251。東京公演がこの規模のライブハウスで行われることは近年めずらしく、チケット販売から瞬く間にソールドアウト。この近さでゴーイングアンダーグラウンドが観れることはそうそうあることではなく、それを知ってか開場前から多くの観客が列を連ね、開場と同時に最前列へと駆けていく。その姿はゴーイングアンダーグラウンドを待ちきれない気持ちの表れだ。比率で言うと、女性が少し多いという印象だったが、男性もとても多く、年齢層もゴーイングアンダーグラウンドと同年代の客層から、上の世代、そして下の世代の層までと、とても幅広い。現在のJ-ROCKシーンの中にあり、ライブバンドとして定評を持ちつつ、これだけの広い世代に楽曲が親しまれているバンドも、そうそういないことだろう。時間が経つにつれ人で埋まっていく会場を見つつそんなことを考えていながら、あっという間に超満員となった会場は、横も後方も観客でいっぱいである。
 

 

現在のゴーイングを示すShining。

 そして定刻を少し過ぎた頃、中澤、石原、河野、そしてサポートミュージシャンのHARCOが登場し、会場は大歓声に包まれる。それはゴーイングアンダーグラウンドを心待ちにしてきた観客の皆の声だ。4人が各位置に着き機材をセットしたのち、中澤の呼び込みで松本が登場すると会場に更に大きな歓声がこだまする。CLUB 251に来た全員がゴーイングアンダーグラウンドを観ているのだ。そして一音目。この瞬間、会場にいた全員がゴーイングアンダーグラウンドの世界に取り込まれた。
 松本素生は、まずK. Yairiのアコースティックギターを手に持ち、CMソングにも起用され、5月に配信限定リリースされたばかりの新曲「Shining」からライブはスタート。K. Yairiの、深く鳴る低域と高域のバランスがとれたサウンドは、松本の爽やかでありつつ力強く響く歌声にぴったりと寄り添い、より一層の深みを持たせていく。ライブ中に幾度か74年製ES-335TDWと持ち替えて楽曲を披露していく松本だが、自身の歌声とバンドサウンドを熟慮し、このギターたちをチョイスしたことがプレイからも垣間見れる。「今日のライブはある意味、集大成のようなもの」とMCで語った通り、眩い魅力を存分に発揮していくゴーイングアンダーグラウンドの演奏。最新作「Shining」の歌詞にある、“終わらないままの衝動 止まらない胸の鼓動”は、現在のメンバーたちの心境を表すかのごとく、バンドサウンドがまっすぐ鳴り響いていく。

 

楽曲を紡ぎだすのは、自身に馴染んだ楽器たち。

 ここで各メンバーの使用機材を少しご紹介したい。松本は先述のK. YairiのアコースティックギターとGibson ES-335TDW 74年製をMarshallヘッド&キャビネットにて使用。スーツにハットというフォーマルな装いにマッチする機材たちが印象的である。上手側に陣を取ったギタリスト中澤寛規は、本人こだわりのFUJIGEN製TLタイプモデルとレスポール・スペシャルを、松本と同じくMarshallヘッド&キャビネットにて使用。自身もメインボーカルを数曲とり、アグレッシヴなプレイで観客を煽っていく。下手側に立つ長身ベーシスト石原聡は、赤と白のFenderジャズベースを楽曲によって持ち替えAmpegアンプで鳴らしていく。ボトムをしっかりと支え、シンプルでありながら楽曲に沿うプレイは、バンドにとって欠かせないアクセントだ。下手側後方にはドラムス河野丈洋がGRETCHのヴィンテージ4点ドラムセットで楽曲を支えていく。派手さはあまり無いものの各メンバーの音を汲み取り、時には後方から強く押し上げる心地よいフレーズも満載。そして、数々のアーティストの作品・ライブに参加し、2010年夏よりゴーイングアンダーグラウンドのライブに参加している、サポートメンバーHARCOは上手側後方に。YAMAHAキーボードを中心に、楽曲によってはタンバリンやシェイカーなどのパーカッションをも盛り込み、キーボーディストという枠を超えた活躍を見せる。
 


中盤にかけて、さらに熱を帯びていく。

 「どんどん行きます」という松本のMCの通り、ライブは新曲から往年のナンバーまで次々と展開されていく。ゴーイングアンダーグラウンドのメンバーから「今、やるべき」という気持ちで決められたセットリストであることが、この日のパフォーマンスからひしひしと伝わってくるステージングだ。そして、中盤に差し掛かったところでの「Happy Birthday」で観客のボルテージが一気に上昇する。アッパーな曲調に一斉に手が挙がる。“ハッピーバースデイ 僕たちは何度でも生まれ変われる ハッピーバースデイ 何もかも抱きしめて生まれ変われる”と響き渡る歌声は、後方までぎっしり埋まった客席全てから聴こえてくる歌声だ。
 

ナカザ・ショウ~終盤へ。

 中盤には「ナカザのディスコ」や「ナカザのロック」で軽快なサウンドの中で、中澤の独特のハイトーン・ボイスが響く。ギターを掻き鳴らし客席を煽る中澤の姿にはブレが無い。純粋にライブを楽しむギター少年のようなプレイに観客もどんどん呼応していく。後半は「グラフティー」、「LISTEN TO THE STEREO!!」、「Holiday」という会場のボルテージも一層高まるセットリストで攻める。特に「Holiday」で観客が一斉にタオルを振り回す光景は圧巻。全員が全力で楽しむ為のパフォーマンスである。そして、この曲を待っていた人も多いはずの「トワイライト」。“主役は君と僕の脇役のいないストーリー”という、このライブが、この日のメンバーと観客とのストーリーであると重ね合わせられたセレクトにニヤリ。それに会場の全員が手を挙げて応える。怒涛の代表曲ラッシュの本編最後は、これまた代表曲の「ハートビート」。これからも歌い続けていくであろうメッセージは、会場の全員に響いたことだろう。ここで本編は終了。ここまでで21曲。しかし全く疲れた様子もなく、まだ聴き足りないと「アンコール!」と、声が鳴り響く。
 


期待に応えることを忘れない姿勢。

 その熱意に応えるように、それぞれがオフィシャルTシャツに着替えて登場すると、まだまだやってくれと言わんばかりの観客の拍手がメンバーを包みこむ。その光景は、そこらの映画以上に感動できるリアルな瞬間だ。その熱意を汲み取った中澤も「今時“アンコール!”って古いアンコール、日本で今日ここだけだよ!」と客席を爆笑の渦に巻き込むことを忘れない(ちなみに中澤の袖なしGジャンはメンバーからも突っ込まれていた)。
 


アンコールは、シンプルに紡がれるメッセージ。

 そんな暖かい空気の中ではじまったアンコールは、「センチメント・エキスプレス」と「LONG WAY TO GO」。シンプルなメッセージ、シンプルなサウンドながら、それゆえに聴く側に響く楽曲のクオリティの高さは、ワンマンライブの終盤でありながら圧巻のパフォーマンスで披露される。これで終演。となるはずだった公演だが、観客はまだ物足りないのか、その場を離れない。終演時間も定刻に近づいていく。スタッフも含め、そのまま終演かと思われたが、急遽、メンバー自らの申し出でダブルアンコールが決定。
 


“嵐が来ても止まらない 僕らのためにひびく歌”。

 まさに割れんばかりの大歓声の中、松本の「やろっか」という言葉と一緒に披露された曲は「TWISTER」だ。“嵐が来ても止まらない 僕らのためにひびく歌”という歌詞は、デビュー11年目を迎え、さらに新たな望みへ向かおうとする、現在のゴーイングアンダーグラウンドの決意か。大型ライブフェスの出演なども控えるゴーイングアンダーグラウンドが、次回作を引っさげ再び“第二の故郷・下北沢”の地に降り立った時、どんな進化を遂げているのか、今から楽しみで仕方がない。 (文責・撮影 Ikebe CREATIVE 勝永裕介)

 小さいハコで観るゴーイングは最高!なかなかこんな近くで観れないよ!観たらバンドやりたくなっちゃうじゃん! (元 GOING UNDER GROUND / 現 池部楽器店 ハートマンヴィンテージギターズ 店長 新井啓太)

(写真 左→右)
石原 聡 (Bass) / 松本素生 (Vocal, Guitar) / 中澤寛規 (Guitar, Vocal) / 新井 / 河野丈洋 (Drums) / HARCO (Keyboard, Percussion)
 
GOING UNDER GROUND TOUR 2012
WHEEL of FORTUNE 「secret night」

6月29日(金)
下北沢 CLUB 251
Open 19:00 / Start 19:30

<SET LIST>
01. Shining
02. ダイアリー
03. VISTA
04. my treasure
05. 1988
06. サンセット
07. roots
08. 稲川くん
09. 刹那
10. 9th route
11. なんにもいらない
12. Happy Birthday
13. ビターズ
14. ナカザのディスコ
15. マンガライフ
16. グラフティー
17. LISTEN TO THE STEREO!!
18. ナカザのロック
19. Holiday
20. トワイライト
21. ハートビート
EN. センチメント・エキスプレス
EN. LONG WAY TO GO
EN02. TWISTER

GOING UNDER GROUND Official Site : http://www.aquamusic.co.jp/going/
GOING UNDER GROUND Official Twitter : http://twitter.com/GOING_official

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>>「週末Diner☆」と相互リンクも実施中。


 
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