リプレイスメントパーツのススメ!第22回「ポットシャフトノイズ対策グッズ」

みなさんこんにちは

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楽器には様々なノブが用いられております。
操作性や外観等も多種多様で、皆様お好みの物があると思います。
そんなノブの中でも「メタルノブ」!
重厚な存在感を放つ金属製のノブが好きな方も
多いのではないでしょうか。

今回ご紹介させて頂くのはそのメタルノブに付き物の、
ポットを回した際に生じる「ガサガサ」と聴こえるシャフトノイズ(※)の
対策グッズやパーツを紹介させて頂きたいと思います。

※スクラッチノイズやシャフトガリ等色々呼ばれ方がありますが
 今回のコラムではシャフトノイズと表記させて頂きます。

 

そもそも、何故メタルノブを用いているポットを
回すとノイズが出るのでしょうか。
まず、弦やブリッジ等のアースと繋がっている金属部分に体が触れると
ノイズがアースに落ちて減ると同時に「パチッ」という
タッチノイズが生じるのは皆様経験あると思います。
このタッチノイズが細かく断続的に生じる事で
ガサガサやチリチリといったシャフトノイズが発生します。

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ポットをシャフト部分を抜いて分解した状態の画像です。
メタルノブに触れた場合、

メタルノブ

シャフト

シャフトを支える筒(スリーブ)

ポット背面

アース

という流れで人体がアースに触れている状態になるのですが、
シャフトとスリーブの間にはどうしても回転させる都合上、
隙間が生じているので接地が不安定になってしまっています。
この隙間部分でアースに体が触れている・触れていないという
状態が細かく変化し、タッチノイズが断続的に発生してガサガサ聞こえます。

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シャフトとスリーブの部分の隙間

つまり、上記の様なアースとの不安定な接地が問題な訳であって、
①「メタルノブやシャフトが、アースと常に触れ合わない」  
若しくは
②「メタルノブやシャフトが、アースと常にしっかり接地している」
というどちらかの状態になればシャフトガリは発生しなくなります。

あるいは、ノブを回す際は弦などのアースと繋がっている他の金属部分に
体を触れたまま回す。これを実績している方は多いと思います。
少し話は脱線しますが、コーティング弦を使用していると、
弦と手の間のアース接地が不安定になる事があるのでチリチリとノイズが発生したり、
通常の弦を介してアースに触れていた状態より、ややノイズが出やすい傾向があります。
このチリチリというノイズもシャフトガリと同じ仕組みで発生しています。
使用環境にもよるので一概には言えませんが、コーティング弦を使用して
そういった症状が気になっている場合は弦を変えてみると解消されるかもしれません。

 

さて、前置きが長くなりましたが肝心のシャフトガリを
解消してくれるグッズを紹介させて頂きます。

まずは前述の①「メタルノブやシャフトが、アースと常に触れ合わない」
という状態にする為のパーツを紹介します。

5右側が一般的構造のメタルノブ

画像左側のノブがALL PARTSより販売されているNOISELESS KNOBになります。
内側に絶縁体のブッシュが用いられており、ノブを介してアースに触れる事が
無くなる事でシャフトガリを解消させるパーツです。
インチミリ共用で差し込むだけで取り付け可能です。
※ソリッドシャフトには非対応となっております

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こちらは上記のノブと同じアプローチをポット側で行っています。
CTSポットのナイロンシャフトを用いた製品になります。
これも同様にノブ及びシャフトを介してアースに触れる事が無くなる為、
シャフトガリが解消されます。

次に②「メタルノブやシャフトが、アースと常にしっかり接地している」
という状態にするパーツやグッズを紹介します。

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ESPより販売されているMetal Knob Noise Killerになります。
板バネ加工されているワッシャーで、ノブとポットの間に
挟みこんで使用します。

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この上からノブを押し込み固定します。
ノブが筒の部分等のポット本体側と常に触れ合っている状態になり、
安定したアース接地となりシャフトガリが解消されます。
回した際の抵抗感も気にならず、見た目も変わらないのでお手軽です。
※スイッチポットには使用出来ません

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最後にご紹介するのはSonicより発売されているPOT-MATEになります。
こちらは導電性のグリスで、前述のシャフトガリの問題となっている
シャフトとスリーブの間に塗布して使用します。

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この隙間に導電性のグリスを塗布する事で、シャフトとスリーブがしっかりと
電気的に接地されシャフトガリが解消されます。
基本的にポットの構造にも左右されず、使用感等も変わらないまま
使用出来るのが利点ですね。

実際に演奏中等にコントロール周りを操作する際は
弦やブリッジ等に手を触れている状態で行う事が殆どでしょうし、
さほど問題になるケースは無いかと思いますが、
聞こえてしまうと決して耳障りの良い音では無いので、
この機会に対策してみては如何でしょうか。

大久保