WSRより”もっと”愛を込めて #56「掘るという作業②」

梅雨が明けてからというもの、

驚異的な暑さの日々が続いておりますが、
いかがお過ごしでしょうか?

春の時点では、今年は冷夏だなんていっていたんですけどね・・・。

さて、今月は「掘るという作業」の2回目で、
ザグリを入れる際に必要な「ジグ」についてお話していきます。

PUやコントロール、ブリッジ付近など、
楽器のボディーは色々な形状に落とし込みの加工が施されているわけですが、
これらは当然のことながら、ボディーに罫書かれた線を
フリーハンドで掘っていっているわけではありません。

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比較的大きな部分を掘るルーターも小さなRを削っていくトリマーも
ビットの外周よりも2mm外側にテンプレートガイドが付いているんです。

よって、実際に掘る寸法よりも2mm大きいテンプレート(型板)を作成して、
それにガイドをあてがって、掘り進んでいくというのが一般的なザグリ加工になります。

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テンプレートを使って掘るということは、掘る形状ごとに1枚のテンプレートが必要になり、
複雑な形状のものだと、2枚以上のテンプレートが必要になる場合があります。

また、テンプレートは全て自作ですが、
テンプレートの加工精度=ザグリの精度となる為、
製作の際には水平・垂直・直線を入念にチェックしながら、仕上げていきます。

現在、工房の方には通常使うものだけで100枚以上のテンプレートが用意してあり、
色々な形状のザグリに対応しています。

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これはMusicMan StingRayのPUザグリですが、
こんな感じでテンプレートに対して、
2mm小さく掘れているのがお分かりいただけますでしょうか?

 

では、また来月