リプレイスメントパーツのススメ!第48回「Gotoh ウクレレペグ UPT」

みなさんこんにちは
先月分のコラムは延期とお伝えしつつ、
結果的に休載となってしまい
申し訳御座いませんでした…
今月からはまた通常通り更新予定ですので、
今後ともよろしくお願い致します。

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今回ご紹介させて頂くのは、
Gotohよりラインナップされている、
「UPT」というウクレレ用ペグです。

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ウクレレで最も伝統的かつ代表的なペグ構造は
フリクションペグやストレートペグと呼ばれるタイプの物で、
ヘッドに差し込んだペグ自体やペグツマミ部のビスを介した
押力による摩擦のみで固定されているペグです。
ツマミからペグポストが同一の動きをする
一本のシャフトとなっており、ギアが存在しない構造上、
ギア比(というのも変ですが…)は1:1となります。
素早いチューニングが可能な事や
軽量であるというメリットがある反面、
微細な調整が難しかったり、
こまめにペグツマミ部のビスを締め直す必要がある他、
ある種の「コツ」を覚えないとペグが巻き戻ってしまったりと、
扱い辛いと感じる点もあるかと思います。

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前述のデメリットはギア構造を持ったペグを
使用する事で解消する事が可能です。
ギターやベースで広く用いられている物と同様の機構ですね。
弦に引っ張られてペグが巻き戻る心配が無く、
ギア比も1:14~15という物が多く、
細かなチューニングが可能です。

こちらのタイプでは構造上フリクションペグと比べ
重量が重い物が多いという点がデメリットとして挙げられます。
ウクレレは本体も小さく軽量な為、
少しの重量の違いでも体感上は大きな違いに
感じられる場合が多いです。
しかし、上記画像のGotohのUK12というペグでは4つで40g台と
なっており、昨今では非常に軽量で高精度なペグが発売されてもいます。

また、デメリットという訳ではありませんが、
外観上はヘッドの横からペグツマミが見える為、
伝統的なルックスを好まれる方は
多少違和感を覚えるかもしれません。

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今回ご紹介させて頂くGotohの「UPT」では、
ギア構造によりフリクションペグのデメリットを解消しつつ、
伝統的なデザイン・スタイルを踏襲したペグとなっています。

一見、フリクションペグと同様にツマミから
ペグポストまでが同一の動きをしそうに見えますが、
内部の遊星ギア機構を介する事で、
伝統的外観を保ったままギア比1:4を実現しています。
先程の1:14~15の方が細かいチューニングが
可能であるとも言えますが、
実際に使用してみれば十分扱いやすく、
細かいチューニングも可能な事が分ると思います。
また、ウクレレ弦は伸び易く比較的頻繁に
チューニングの修正が必要な楽器ですから、
少ない動きで狙った音程まで戻せる事を考えると
かえってウクレレには適したギア比であると私は思います。
加えて、重量も一個当たり約15gとかなり軽量な事も魅力です。

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取り付け方式としては、
ヘッド表側からのナットとペグ本体とでヘッドに
挟みこむ事で固定します。
ペグ穴に差し込まれる最も太い部分は
直径約9.5mmとなっており、
ヘッド側の穴径によっては拡張加工が必要になります。
また、ペグ本体がヘッド裏と接する部分には
空転防止用の鋲が施されています。
ヘッド裏の対応した部分に適正サイズの
目打ちを行いましょう。

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厚みのあるヘッド用にペグシャフトが長い
「UPTL」というモデルもあり、
ヘッド厚が10~12mmでは「UPT」、
11,5mm~13,5mmmであれば「UPTL」が対応モデルになります。

いかがでしたでしょうか。
練習やライブ前のチューニング作業が上手くいかず
お困りの方は是非ご検討・ご相談頂ければ幸いです。

大久保