リプレイスメントパーツのススメ!第50回「Mustang adjustable saddle set」

①

みなさんこんにちは。
今回紹介させて頂くパーツは、
AllPartsやMontreux等のブランドより
ラインナップされている、
「Mustang adjustable saddle set」という
ムスタング用サドルです。

②

ムスタング(以下MG)サドルでは各弦ごとの弦高調整は出来ず、
1弦側・6弦側の2点の支柱の高さでブリッジプレート全体を
傾ける事でしか弦高を調整する事は出来ません。
元々スチューデントモデルという事もあり、
コストや扱いやすさを考慮して
簡易的な構造を採用したのかもしれませんね。

基本的には適正なアールを描くように、
1-6弦用・2-5弦用・3-4弦用と高さが
異なるサドルが用いられている為、
ナットやフレット等が適切な状態であれば
「特定の弦だけ高さが気になる」という様に
感じる事はあまり無いかと思います。
ですが、気に入ったセッティングや
好みの弦高バランスが決まっている方も多く、
ネック周りの状態の変化に合わせて
微修正を行いたい時もあるかと思います。

③

そんな時に役立つのが今回の
「Mustang adjustable saddle set」です。
構造はシンプルで、MGサドルに
弦高調整用のイモネジが追加されています。
FenderMexicoやSquierの一部モデルでは
同じ構造を持ったサドルが用いられている物がありますね。

サドル一個あたりの幅は一般的MGサドルと同様の
約11mm(微細な誤差有り)となっており、
Fenderであれば国産・USA問わず使用出来ます。
オクターブビスはミリ規格となっておりますが、
弦高調整用イモネジは.050インチのレンチを
使用する仕様となっています。
サウンドも若干の変化が感じられ、
各弦ごとの分離がやや良くなったように感じられました。

④

そして、MGサドルと言えばジャズマスター・ジャガー!(以下JM・JG)
と、今回のコラムをご覧頂いて即座にそう思った
JM・JG愛好家の方も多いと思います。

主に弦落ち対策や弦間ピッチ維持の為にJM・JGのサドルを
MGサドルに交換するのはJM・JG改造の中でも
かなりポピュラーなカスタムだと思います。
ですが、純正の物と違い各弦の弦高調整が
出来なくなってしまう事を嫌い交換を
見送っていた方も多いと思います。
そんな方にも今回のMGサドルはお勧めです。

⑤

過去のコラム等で紹介したJG・JMカスタムパーツは
良くも悪くもデメリットを大きく解消する事と同時に、
JM・JGのキャラクターを大きく変えてしまう物が多いですが、
今回のサドルではJM・JGサウンドの良い意味での
「濁り・滲み」や「揺れ感」等を丁度良く残しながら
弦落ちの解消や音程感を整えてくれる印象です。

MGやJM・JGの不器用な構造は、
その独特のサウンドを作り出しているある種の
愛嬌・チャームポイントとも言える部分でもあります。
ただ、実際の使用においては一人一人にとって
使い辛いと感じやすい部分があるのは事実です。
必要なサウンドやプレイアビリティ・ルックス等を考慮し、
自分にとってベストな組み合わせを見付ける事で、
プレイヤーと楽器とがお互いに今まで以上に
より良い付き合いを送って行けるでしょう。

⑥

先日発売されたギターマガジン8月号が、
丁度ジャズマスター特集となっていますね、
過去の記事で紹介したブリッジ等の事や、
歴史・構造・調整・改造等々…永久保存版の
非常に為になりつつ楽しい内容となっています。
ジャズマスター好きの方もそうでない方も、
チェックしてみては如何でしょうか。

大久保