WSRより”もっと”愛を込めて #80「測る①」

皆さんこんにちは。
先週やっと梅雨が明けて、いよいよ夏本番ですね!!!

今、気づいたのですが、このコラムも80回目になりました!
ギターマガジンで書いていた頃から数えると、なんと130回目!
私の文才と文章で伝えられることにそろそろ限界を感じているのですが、
100回を目指してがんばります!

書き出しとして、唐突になりますが、
楽器の修理や改造において、特定の物の数値を測るということは
非常に重要な作業になります。

例えば、どんなに高い精度のパーツであっても、取り付けの寸法や
ピッチがあっていなければ、そのポテンシャルを発揮することは
まず出来ないですよね?
また、機能として問題が無かったとしても、水平や垂直の概念が
崩れてしまっているパーツの位置関係は見た目にも、
精神衛生上にも、あまりよろしくは無いですよね(笑)?

よって、作業に入るまでに必要な数字出し・計測を
どれだけ高い精度で行えるか?という事が
最終的な仕事の良し悪しに大きく関わってくると思ってます。

実際、採寸・位置出し・罫書きに1時間、作業10分・・・。
なんて言うことはよくあるんですよ・・・。

よって、今回から数回に渡って、
「測る」道具について書いていきたいと思います。

0071

①15cm直尺

シンワ13005という型番の物を仕事を始めてからずっと使っています。

ステンレス製で丈夫ですし、ツヤ消しの加工が施されているので、
数字が大変見易いです。裏面にインチの換算表が書いてあるのも、
ギターリペアマン用か?と思わせてくれます(笑)。

0141

計測する道具としては最も使用頻度が高く、
コレを使わない日は無いのではないでしょうか?
ちなみに工房のスタッフ全員使っています(笑)。

一般的な「ものさし」との違いは、先端がゼロなことですね。

これにより、フレットトップから弦までの距離を測ることができますし、
ノギスを使わなくても、大体の高さを測ることができます。

あまりふさわしくないのですが、
本来の目的と違った使い方をする事もあります・・・。

0091

写真では大変分かりにくいですが、
私の場合は0.5mmから0に向かってほんの少し削り落としているものを
もう1本用意してナット交換の際、3弦~6弦までの溝の深さを
確認するのに使っています。

また、0.5mmと薄いので、フレット溝に差し込んで深さを調べたり、
溝の形状(アールの有無)を調べたりするのも重宝しています。

比較的新しい状態だとエッジが鋭いので、ペーパーカッター
としても使用できますし、ガムテープやビニールテープも切れます。
(あくまでも非常用に)

最近知ったのですが、コレを机の端で弾いて楽器にする
「モノサシスト」なる方々がいらっしゃるようですね・・・。

そのうち、池部楽器でも販売を開始するべきでしょうか(笑)?
では、また来月。
額田