WSRより”もっと”愛を込めて #96「千聖KV」
みなさんこんにちは!!!
さて、今回は2013年に一度ご紹介した
Penicillin千聖氏のKVをリフレットでお持込いただいたので、
現在の楽器の状態をクローズアップしてみたいと思います。
ぱっと見た感じは通常のKVのシェイプかと思いますが、
ツノの長さは通常のものより8cmほど長いので、
楽器としてはものすごく大きいと思います。
写真だと分かりにくいですが、1弦側のツノは幾多のライブでの使用で
大きく欠けてしまっています・・・。
コントロールは2Volume+SWのいたってシンプルなものですが、
スムーステーパーにする為、抵抗とCAPを挟んであります。
ヘッドストックも使用感抜群でテンションバーの下に
弦を通した後が良く分かりますね・・・。
赤い縁取りはセルではなく、塗装だということもよく分かりますよね?
ヘッド裏のシリアルは「008」
WSRのブランドマークは塗装の下にあるので消えませんが、
シリアルは塗装の上に貼り付けてあるので、消えかかってますね・・・。
ネックを外すと、手書きのサインとシリアルが・・・(苦笑)。
2002年製という事はもう15年も前に作ったものなんですね・・・と
アッという間の時の流れを感じますね。
PUはフロントにSeymour Duncan APH-1、リアにSeymour Duncan TB-5
がマウントされています。
フロントPUには弦がコイルに挟まってしまうのを防ぐ為に
ビニールテープが貼ってあります。
ブリッジはFroyd Roseですが、インサートにK.T.S社のチタン製の
インサートが装着してあります。
そして、D-Tuna。ワンタッチでDrop Dに変音出来るようになっています。
2002年当時は黒のD-Tunaは無かったんですね・・・。現在はあるのですが・・・。
当時のままクロームでお使いいただいております。
スプリングは3本がけ+アーミングアジャスターとなっております。
D-Tunaが付いているので、アーミングアジャスターは必須ですが、
アームアップも多用するため、アジャスターとトレモロスプリングの調整は
かなりシビアになってきます。使用弦はE/B 09-46。
ボディーバックは15年の使用で塗装が剥がれて
木地がむき出しになっていますね。塗装の目やせも激しいです。
フレットは214Hという三晃のフレットですが、もうボコボコですね。
15年の間、一度もすり合わせ等の処理はしていません。
よって、今回はフレットをJescar#55090というほぼ同じようなタイプの
フレットに打ちかえました。
よって、指板・フレットの部分だけはに2002年当時のように
綺麗な状態に蘇っております・・・。
額田