弦アース

リハーサルスタジオなどでギター・ベースを弾いていない時に
アンプから「ジー」とノイズが出てしまっていて「故障してしまった!?」
と思った事などありませんか?

アンプに繋げて両手を離している状態で出ているノイズの量と
ギター・ベースを構えて弦を押さえた時のノイズの量を比べてみてください。

ノイズの量が減るのであればそれは「弦アース」が取れている証拠です!

弦アースとは、、
回路内のアースと弦は基本的に金属製のブリッジを通じて繋がっており、
人体が弦に触れることで電流が人体に流れて不要なノイズが軽減されることです。
人体でも微量な電流であればアースになります。


上記画像では、ストラトキャスターのスプリングハンガーに回路内のアース線がはんだ付けされております。
「アース線→スプリングハンガー→スプリング→ブリッジ本体→弦」と全て金属パーツが繋がっているため。
弦に触ることによってギター内部のアースと人体が繋がりノイズが軽減されます。

他の機種の弦アースの取り方を見てみましょう!

 


これはベースですが、ハードテイルのブリッジとボディの間に
被膜を剥いたアース線を挟んで外れないようにして繋げています。
この方法は形は違えど、レスポールやSGなどのチューンOマチックも同じだと言えます。
ブリッジ本体は宙に浮く設計ですが、ブリッジ両サイドには
ブリッジを支えるためのアンカーが埋まっております。
アンカーとボディの間にアース線が挟まっているので直接ブリッジのパーツに触れていますね。


これはジャズベースのアースの取り方で63年頃に廃止されました。
ブリッジとボディの間に薄いブラスの板を挟み、リアピックアップの底面まで板があります。
板とアース線がリアピックアップしたではんだ付けされています。


これはテレキャスターのリアピックアップです。
ピックアップ底面に金属のプレートが取りついていてブリッジに取り付けることによって
ピックアップビスとブリッジプレートが繋がります。
また、金属プレートとピックアップのコールド線が繋がっている為、
コールド線は必ずアースに落とさなければいけません。

他にも工夫された弦アースの取り方はいくつか存在します。
ノイズが気になる場合は他にもノイズレス加工などありますが、
まずはお持ちの楽器で弦アースが取れているか確認してみてください!

山岡

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WSR(リペア&カスタム工房)

熟練の職人技と信念を持つチーフリペアマン・額田誠が率いる、渋谷に居を構える楽器のリペア&カスタム工房です。
ギター・ベースの調整、パーツ交換、リペア、改造など幅広いオーダーに対応します。

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