WSRより”もっと”愛を込めて 第35回「The Ultimate J Vintage」

11月に入ってめっきり寒くなってきましたね・・・。
今年も早いもので、あと2ヶ月。
40歳を過ぎてからの一年一年は加速度を増すばかりです・・・(笑)。

先日、非常に懐かしいものが調整のために私の手元に戻ってきたので、
今回も予定を変更して、この楽器「The Ultimate J Vintage」について書いてみたいと思います。

P1420753 ネックはラッカーサテンなので、ロゴはボロボロですね。

これは13年ほど前、楽器フェアーの出展用に製作した2本のギターのうちの1本で、
もう1本は昨年紹介した「The Ultimate J Studio」になります。

「The Ultimate J Vintage」に関しては当時流行していたJaguarやJazz Masterのモディファイで得た経験を元に、
改造では限界のある部分を一からから現代流にアレンジ・モディファイするとこんな感じなのかな?
というコンセプトで製作しています・・・。

P1420760 久しぶりのご対面

ボディーデザインに関しては、JGやJMだとかなり大き目のボディーですよね。
なので、もう少しコンパクトに座って弾いても立って弾いても、バランスが良いように
ボディーエンド側に向かって膨らみを大きく取っています。
このときに作ったボディーのテンプレートはまだWSRに残っていますよ・・・(笑)。

PGのデザインはボディーの角の部分と対角になるようなイメージでバランスを保っているんですよね。

サウンドとして目指したものはヴィンテージ的なサウンドを意識しつつ、
ブライトでタイトなトーンとロングサステインでした。

その為に行ってみたことは・・・。

P1420759 残念ながら、今はもうこのブリッジは無いんですよね・・・。

サステインを稼ぐために不必要なテンションをブリッジ・ナット部に掛けない様に
ヘッド面と指板面の高低差はあまり深くありません。
また、当時販売され始めたGOTOH H.A.P.Mのマシンヘッドを採用した事も同様の理由です。

ネックの差し角は0°に設定しているので、
当時販売されていた各弦の弦高調整とブリッジのロックが可能なTune-O-Matic GOTOH 510BN-Tは
落とし込みによってマウントしています。
サドルはK.T.Sさんにお願いして、チタンで製作してもらいました。
これを取り付けることにより、音の分離感・サステインを高めています。

T.O.Mとなれば、ストップテールピースをマウントしたいところですが、
サウンド的に素材や質量の影響を如実に受けてしまうので、
あえて弦は裏通しにしてあります。

フレットは#24というJ/Dで言うところの#6105タイプを採用。
細くて高さのあるフレットのトーンはタイトで音程感もいいですよね。

PUにはDuncan SH-55のフロント用を2個。
リアにも出力の低いフロント用を取り付けることによって、
ブライトでクリーンなトーンが得られていると思います。

PUのマウントはピックガードをエスカッションの形にくりぬいて、
落とし込んで取り付けられています。

PUをピックガードにマウントすると、少しサウンドが丸くこもるような感じになってしまうし、
ボディのじか止めは耐久性や使い勝手が悪いし・・・。
と考えた上で、こういう加工をしています。

・・・当時考えていて、こだわって行っている事はまだまだ沢山有るのですが、
あまりにも長くなってしまうので、あえて書きません・・・。
興味がある方はいつか、直接私に聞いてみてください(笑)。

P1420765 シリアルは2番だ!!

でも今、同じコンセプトで「作れ」と言われた場合は、
もう少し違うものが出来上がっているかもしれませんね・・・。

The Ultimate J Vintage

BODY…..Alder
NECK…..Maple
FINGERBOARD…..Rosewood 400R
SCALE…..648mm
FRETS…..22F/Sanko #24
BRIDGE…..GOTOH 510BN-T
PICKUP…..F&R Seymour Duncan SH-55n
PICKGUARD…..4Ply Brown Tortoise
CONTROL…..Master Volume(Smooth taper)/Master Tone(Fast Oil CAP)/5 way SW(Mod)
BODY FINISH…..polyurethane
NECK FINISH…..Lacquer

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