リプレイスメントパーツのススメ!第14回「BUZZ STOP BAR」

みなさんこんにちは
今年も残す所あと2週間程度となりましたね。
そろそろ交換パーツ等の取寄せが必要な修理については
年内の手配が難しくなってくる頃ですので、修理はお早めにご相談頂く事をお勧めします。

…ちなみに、我々WSRは大晦日の17時まで営業しております!
また、12月19日は社員研修のため19時までの営業となっておりますので宜しくお願い致します。

さて、今回ご紹介するパーツですが…
こちらです!

Photo_18 

BUZZ STOP BARという、主にジャガー(以下JG)やジャズマスター(以下JM)用の弦落ち対策用のパーツです。
JGやJMはブリッジや楽器自体の構造上、どうしてもブリッジにテンションが掛かり辛く、
弦落ちや不要な共振を起こし易いです。

Photo_19 非常に角度が浅いです

ネックにシムを入れて差し角・ブリッジ高を調整し、テンションが掛かる様にも出来ますが、
なるべくシムは使用したくは無いですよね。
そこで、このパーツを取り付けることでブリッジ・サドルにテンションを掛け、弦落ち等を防ごうという代物です。
他にもJM・JGの弦落ち対策としてはムスタングタイプのブリッジ・サドルに交換することもポピュラーな手法ですが、
今回は純正のブリッジサドルの状態でどういった変化があるのか検証してみたいと思います。

Photo_20 MG用 これも効果がありますね

取付は木工加工も必要無く、非常に簡単です。弦交換の片手間にご自宅でも簡単に取り付けられます。
今回はJMに取り付けてみましょう。

Photo_21 今回取付けを行うJM…カッコ良い!

まずは弦を外し、トレモロユニットのロックボタンの両隣のビス2本を外します。

Photo_22 

そして今回の主役のBUZZ STOP BARを乗せ、先ほど外したビスで挟み込むだけです。

Photo_23 搭載。非常にEASYですね。

後はバーの下を潜らせる様に弦を張れば、しっかりとテンションが掛かった状態になります。お手軽です。

Photo_24 

肝心の取り付けにあたっての変化ですが、やはりテンションが稼げる事で弦落ちは起き辛く、安心感を持って弾けます。
これにムスタングブリッジ等も併用すれば、通常使用で弦落ちの心配はほぼ無いかと思います。
演奏性については、今回は弦のゲージは09-42のセットで試しましたが、取り付け前と後で、押弦に対する
テンション感の増加はそれほど感じられなかったので、同じ弦高のままでもストレス無く演奏出来ると思います。

また余計な共振も起き辛く、それに伴いサスティーンが明らかに向上しているように感じます。
サウンド面では良くも悪くも、大きな変化があると言えます。今回の搭載では全体的に金属的で硬質な出音になり、
特に巻弦での音の輪郭がハッキリと出るように感じました。TOMブリッジ加工ほどでは無いにせよ、音の変化量は大きく感じます。
よりソリッドでモダンなサウンドとなる傾向があり、「ジャズマスターらしい」独特の甘いサウンドからはやや外れるように思います。
ですが、現代的な音作りをする場合や音のメリハリが欲しい場合には、好まれる出音でもあると思います。

最後にトレモロユニットについてですが、今回の搭載では支障ない範囲でしたが、アームダウンの際にBUZZ STOP BARが
干渉してしまい稼動範囲が狭まってしまう他、楽器によってはトレモロロックボタンの動きが十分確保できない場合があるようです。
大きなアーミングプレイを行う場合等にはパーツ自体の加工等、取り付けにあたり工夫が必要になる事もあります。

如何でしたでしょうか。プレイスタイルによって利点・欠点があるパーツではありますが、多くのJG・JMユーザーの
悩みの種である弦落ちに対する効果、取付・取外しの容易さは大きく評価出来るパーツだと思います。

次回のリプレイスメントパーツのススメ!の更新は年明け後です。
少し早いですが、皆さん良いお年を!来年も宜しくお願い致します。