WSRより”もっと”愛を込めて #40「Strange,Beautiful and Loud 」

みなさんこんにちは!

今回は、もう長い事お世話になっている
三宅庸介(ex.Terra Rosa、Yosuke Miyake’s Strange,Beautiful and Loud )さんの
Fender Custom Shop ’69 Closet Classic Stratocasterの紹介です。

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2000年から使用を開始したこのギターは元々Closet Classicの仕様ですが、
10数年の間の幾多のライブ・スタジオワークを経て、vintageの’69STの様な経年変化を見せています。

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エルボーカット付近の塗装の剥がれやウェザーチェックなんかは大変いい感じですね・・・。
本当はボディエンドの方まで塗装が剥がれているそうなんですが、
あまりに激しいので、ご自身でプラカラーによる着色を行っているとの事です(笑)。

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ボディーバックはご覧の様にベルトのバックルではなく、
普段はいているベルボトムのボタンによって塗装が剥がれています(笑)。

バックルキズというのはピックによる弾きキズ同様に
その楽器をプレイする方のスタイルを象徴していますよね。
キズが付いている位置とか、使用年数に対してのキズの有無とかで
色々な情報を私にもたらしてくれるものだと思うんですよね・・・。

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ネックバックは塗装が全て剥がれています。
これは、経年変化によるものではなく、
ご自身で長い時間をかけて目の細かいサンドペーパーで削っていったもの。
よって、グリップは通常のものよりも若干細くなっています。

元々はポリエステルの厚い塗装の感触がイヤで削り始め、
ついでに66年ストラトに多い独特のネックシェイプにしてみたということらしいです。

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ヘッドのF Keyはオリジナルのまま使い込まれています。
何故か"Custom Shop"のロゴは削り取られています(笑)。

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フレットはエッジをなるべく立てて、あまり激しくないボールエッジ処理をしています。
高さのあるフレットを斜めにエッジ処理すると、どうしてもビブラートやベンディングに
有効なフレット幅が狭くなってしまうので、この処理は非常に理にかなっていると思います。

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現在はDiMarzio 1600Uというミディアムジャンボのフレットが付いていますが、
もう結構減ってきていますね・・・。

フレットに関しては13年の使用で7回ほど打ち替えをしています。
過去はJim Dunlop #6100や#6105を使用していました。

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コントロールはいたってシンプルで、
フロント・センターにアビゲイル・イバラのサインの入ったオリジナルPU。
リアはFender JapanのTexas SpecialにWSRにてちょっとした細工を施したものを使用。

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このギターを使用した当初はリアにハムバッカーを付けていたので、
その名残で、ボディーはハムバッカーザグリが施してあります。

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オリジナルのピックガードはハムバッカー仕様にしてあるので、
リアPUをシングルコイルPUに戻すにあたって、
ピックガードを新たにパーチメントのカラーで作り直しています。

PGの素材やその厚みがサウンドに及ぼす影響は大きいですが、
それをマウントするビスの締め付け具合も同様に大きなものになります。
何処のどのビスをどのくらい締めるかというのには、かなりのコダワリがあるようです。

PUのマウントは写真の通り、比較的低めにフラットにセッティングされています。

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トレモロユニットはCallahamのブリッジプレートにCallaham Block、
Raw Vintage Pure Steel Saddleという構成になっており、
3弦開放で、1音半UP出来るようにセッティングされています。

この「1音半」というセッティングはアームUPの為というわけではなく、
アーミングを多用する奏法上でのチューニングの安定・アーミング時のアクションの柔らかさ、
サウンド面を考慮してのものとなっています。

アームバーはfreedom CGRの深野さんに相談して、
60年代に Jimi Hendrixが使っていた特注と思われるアームバーと同じデザインのモノを
ステンレスで作ってもらったそうです。

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今回の頂いた修理は「ナット交換」。
アーミングを多用されるので、ナットの消耗は大変早いと思います。
リフレットの際にはナットを必ず交換するのですが、それも含めて履歴を遡ると・・・。
1年に1回以上ナットを交換している計算になります(笑)。

いつもは「牛骨OIL」ナットを使用しておりましたが、今回は「Fender Original Bone Nut」という
Boneと表記されているのですが、元々Fenderについている樹脂製のものに交換。

「牛骨OIL」はサウンドが明るく、リッチな倍音感のナットですが、
「Fender Original Bone Nut」は倍音の響きが少なく、太い音色感が出ますね。
ナットの素材1つでココまで音色感が変わるのも、ギターの面白いところだと思います。

・・・三宅さんのギターの仕事を頂いたのは、
まさにこのStratocasterからなんですよね。早いもので、もう13年・・・。

いつも、いろいろなディスカッションをして、形にして・・・。
そして、素晴らしいサウンドを奏で頂く・・・。

ギターリペアマンとして、この上なく幸せな事であり光栄な事です・・・。

三宅さんには楽器フェアーや東京ギターショーでの演奏や
IKEBE楽器のFender C/Sの商品紹介映像でも大変お世話になっております。

http://www.ikebe-gakki-pb.com/ikebetimes/?p=5586

Yosuke Miyake’s Strange,Beautiful and Loudのライブ映像・音源はこちらからどうぞ。

http://www.youtube.com/user/stratosphere66
https://soundcloud.com/yosukemiyake
https://www.facebook.com/YosukeMiyake

また近々、「Yosuke Miyake’s Strange,Beautiful and Loud」のLiveがありますので、
ぜひ足を運んでみてください。

" Sound Experience 7 "
‘2013  4/18(木) 三軒茶屋 Grapefruit moon

・Yosuke Miyake’s Strange,Beautiful and Loud
      三宅庸介: stratocaster , 山本征史: bass , 金光健司: drums

w/ Special guest: 足立"YOU"祐二

open/start   19:00/20:00    charge 3,000 (1D別 )