
故青木智仁氏の意向を投影したブランドの看板モデル「M#(マグニチュード)シリーズ」や、24フレット仕様のJBタイプという貴重な選択肢の中で支持を集める「Betaシリーズ」等、当店では多くのご好評を頂いているブランドです。
当店は関西随一のストック量と共にオープンから今日まで、その素晴らしさを全国の皆様にお届けしてきたと自負しております。
そんな節目を迎えた当ブランドを、連載形式で改めてご紹介致します。
しばし、お付き合い下さいませ。
<バックナンバー>
【第一回】「M#245編」
【第二回】「M#265編」
【第三回】「Beta編」
【第四回】「Artist Model ~石川俊介~編」
【番外編1】「石川俊介モデル 限定特典ご紹介」
【第五回】「BabyZ編」
【第六回】「Beta 6/32″編」
【番外編2】「Betaシリーズ マイナーチェンジ」
【第七回】「M#245 70’編」
【番外編3】「Beta6/32″ NEWカラー登場」
【第八回】「DJ-190編」

今回ご紹介するのはこちらの1本…M#245/70′です。
一見するとM#245のルックス違いに見えますが、実はこちら…れっきとした1モデルとして展開されており、M#245よりも更に70’sスタイルを色濃く投影しているモデルです。
搭載パーツは共通しているのですが…今回は折角なのでM#245とどこが違うのか、ご紹介させて頂きます。

ヘッドシェイプはもちろん同じなのですが、70’のほうにはナットの先に銀色のパーツが確認出来ますね。
…勘の鋭い方であればお気付きかもしれませんが、70’では当時のF社ベースに採用されていた、ヘッド上部からトラスロッドを調整する形が採用されています。
ロッドの仕込み方による音の違いも確かにありますが…このルックスにグッと来る方もいらっしゃるのではないでしょうか。

クリアピックガード&クリアコントロールパネルがお馴染みのルックスは、黒3Pピックガード&メタルコントロールパネルへと変更されており、昔ながらの雰囲気を漂わせています。
もちろん、スラップ時のプレイアビリティを向上させるピックアップフェンスも取り付けられています。
また、M#245ではセンター2ピースボディとなりますが、70’では3ピースボディが採用されています。
レギュラーカラーも、通常のナチュラルよりも焼けた風合いを再現する”ヴィンテージ・ナチュラル”となる為、良い具合のクラシカルなルックスに仕上がっていますね。

アトリエZらしいパワフルなサウンドがグッとタイトに引き締まり、所謂”NYサウンド”に近しい音も狙い易くなっています。

M#245ではボディ裏から大きく開けられていますが、70’ではコントロールパネル下にプリアンプモジュールや全ての配線を詰め込み、ボディバックには9Vバッテリーが納まるキャビティのみが開けられています。
何気ないポイントに思えますが…70’の方がボディ材の質量が増える為、リアPUの位置と共に、当機の引き締まった響きを生み出す秘訣になっている印象を感じます。
(こういったポイントもあり、70’はやや重量のしっかりした個体が多い印象です。)

よーく見てみると…70’の方がネックを深く落とし込んでジョイントされているのが分かるかと思います。
これによって…クリアPGと比べて厚みの薄い黒3Pピックガードながら、弦とPGとのクリアランスが狭まる為、スラップ時のスムーズなプレイアビリティを実現させています。
実際に触るとその恩恵は確かに感じられ、ブランドイメージ通りスラップを積極的に行うプレイヤーには嬉しいポイントかと思います。
ルックスのイメージ通り、あの頃のイナたい響きをしっかりとアウトプットする当モデル。
幅広い世代から愛される当ブランドのベースの中でも、ベテランプレイヤーからの支持がアツい1本です。
(もちろん、若い方からも人気のあるモデルですよっ。)
スラップが気持ち良いのはもちろんですが、ボディ質量の兼ね合いもあり、ピックでゴリッとロックに弾きたい場合には、個人的にはこちらのモデルが良く似合う印象を感じます。
こちらも是非、チェックしてみて下さい!
M#245/70’のストックリストはこちら!