WSRより”もっと”愛を込めて #44「配線してみよう③」

今日から8月です!!!
暑い毎日が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて、前回は配線材のハンダメッキについてのお話でしたが、
チャレンジしてみた方はいらっしゃるでしょうか?

今回は配線材を取り付ける方のパーツ類の予備ハンダについてのお話です。

まずは楽器の配線で一番難しいと思われる、
ポットのシャーシ部分の予備ハンダとそのハンダの量のコントロールの練習から。

ポットのシャーシはハンダ付けする部分の面積が最も大きく、かなりの熱量を必要します。
よって、前回にも増して「ガマン」の時間が重要になってくるんですよね。

また、実際にハンダ付けする部分が端子ではなく広い円形の面なので、
それなりな「レイアウト」が必要にもなります。

では、いってみましょう!!

まず、シャーシの部分で最も半田ごての熱を伝えやすいのは、「縁」の部分です。
実際の配線でも、縁の部分に配線を取り付ける事が出来るのであれば、
わざわざ難しい「面」の部分にハンダ付けする必要はないですね・・・。

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こんな感じでコテの先端では無く、コテの「ハラ」の部分を使ってあげると、
温めやすいですね・・・。

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①半田ごてでシャーシに触れる
②ガマン
③ガマン
④ハンダをこて先とシャーシに触れる(小の予備ハンダならば⑥へ)
⑤ハンダを流し込む(中・大の場合。このときに流す量をコントロール)
⑥ハンダとコテ先をシャーシから離す

というイメージで行うと良いとおもいます。

今回も練習なので、予備ハンダを大・中・小とその後に取り付けられることになる
配線材の太さや本数に必要な量を想定して行っています。

今度は縁の部分では無く、配線の都合上「面」の部分に乗せなくてはいけない場合は・・・。

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可能な限り、半田ごてを寝かしてあげると上手く行くと思います。
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面の場合も同様ですが、やはり熱が伝わりにくいので、
①半田ごてでシャーシに触れる
②ガマン
③ガマン
④ガマン
⑤ハンダをこて先とシャーシに触れる(小の予備ハンダならば⑦へ)
⑥ハンダを流し込む(中・大の場合。このときに流す量をコントロール)
⑦ハンダとコテ先をシャーシから離す

というイメージでしょうか・・・。

前回のお話にも述べましたが、基本的にハンダを流している時には
半田ごてを動かしてはいけません・・・。
あくまでも、ハンダを動かしてください。

よく、いもハンダとかてんぷらハンダとかいいますが、
コテ先をしっかりとシャーシに触れて「ガマン」することができれば、
楽器屋さんで売られているポットの多くはハンダが乗りやすいように処理されているので、
まず、起こることはないでしょう・・・。

最終的には半田ごてとハンダが自在にコントロールできて、
思ったところに適量のハンダをのせる事が出来ればオッケーです。

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実際にはこんなことをする事は無いのですが、あくまでも練習ですから・・・。

では、また来月!!!