リプレイスメントパーツのススメ!第29回「MASTERY BRIDGE」
みなさんこんにちは
今回ご紹介させて頂くパーツは、
「Mastery Bridge」(リンク)という主にジャガー(JG)や
ジャズマスター(JM)、ムスタング(MG)等のブリッジ用の
交換パーツになります。
JM・JG・MG等で採用されているブリッジの構造の場合、
①ブリッジユニット全体が傾いてしまい不安定である
②弦落ちがしやすい
③サドルの位置がズレやすい
といった傾向がありますが、Mastery Bridgeは
そういった問題点を改善出来る構造となっており、
それに加え、サウンドへのアプローチも大きく
変わるブリッジとなっております。
JM・JG・MGの純正ブリッジの場合、
ブリッジの足に対して受側のアンカー穴のサイズが
大きめに作られているため遊びがあり、
ブリッジユニットが前後に傾いてしまう状態に
なってしまっています。
これによりオクターブ位置や弦高が不安定になるといった
問題が生じる事があります。
また、ススメ!第14回「BUZZ STOP BAR」の際にも
触れましたが弦の張られる角度が浅く、
弦が乗る溝も浅いため、弦落ちやサドルの位置の
ズレが生じやすいです。
Mastery Bridgeではアンカーに対して
殆んどジャストサイズの足を使用する事で
ブリッジユニットの傾きが生じません。
これがこのMastery Bridgeの最も大きな
特徴かと思います。
足の太さは0.31インチと0.315インチの物があり、
後者が基本的にミリ規格の楽器に適合するように
なっております。
※一部のモデルではどちらも無加工での取り付けが
不可能な物も御座います。
サドルも特徴的な構造になっており、
1~3弦・4~6弦を1つのサドルで受け持っており、
2本の六角ネジにより固定されています。
1つのサドルに対して2本のネジが
付いている事によって非常に安定しており、
サドルが動いてしまう事が無い様になっております。
オクターブの調整は上記の2本のネジで
サドルの傾き具合を変化させ調整します。
弦の乗る溝も余裕がある作りで弦落ちの心配も無いですね。
サウンドの変化については純正の物と比べると
非常にシャープな音色に変化したように感じられ、
カッティング等を行うととても歯切れ良い音を出力してくれます。
意外とカッチリした音になり過ぎず、
ピッキングのニュアンスも出し易いですね。
接地面が増えた事によってかサスティーンの伸びも
良くなったように感じました。
音程感も不安定になる要素を徹底して取り除いているだけあって
濁りのない透明感のある響きになりました。
如何でしたでしょうか。
JG・JM・MGユーザーの方々には痒い所に
手の届く非常に有能なブリッジだと思います。
是非ご検討下さい。
大久保