WSRより”もっと”愛を込めて #55「掘るという作業①」

まだまだ梅雨は明けず、雨と曇天の日々が続いておりますが、

いかがお過ごしでしょうか?

さて、今月からはいわゆる「ザグリ」をテーマにお話を進めていきます。

楽器の改造の際に行われるPUやコントロールの増設や拡大は
どんな風に行われているのか?という事ですね。

木部に穴を開ける作業はノミやハンドドリルを使って掘り進めていくのではなく、
当然の事ながら、それなりの専用工具を使います。

今回はその工具についてお話をしますね・・・。

現在、WSRでは大きさの違う3種類の木工用電動工具を使っています。

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①ルータ

3種類の中では最もモーターを使用していて、軸径8mmのビット(刃)をセットしているので、
広い面積や深い加工をするときに使います。
昇降微調節機構がついているので、切削の深さも自在にコントロールできるんですよ。

また、上部のダクトに掃除機を取り付けて、粉塵を吸い取ってくれるありがたい機能がついていて、
切削量が多くても木屑まみれになってしまう事が無いんです。

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②トリマ

ルータよりも小さく、軸径6mmのビットをセットして使用します。
軸径が小さいということは、切削した角のRも小さくなるので、
ベース用PUのPUカバーの外周に沿ったザグリ等の対象物の角のRを意識した作業の時に使います。

また、PG製作や6×2、6×2.5といった特殊なビットをセットして、レバーSWの穴あけや
自重が軽いので、アーチトップの楽器やネック折れの際の補強材を挿入する為のザグリも
こちらで行います。

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③ドレメル

これは商品名ですね(笑)。
主に特殊なテンプレートをセットして、
フロイドローズのロックナット部分の切削やローラーナットの取り付けに活躍してくれています。
そのほかにも、ルータやトリマ、ハンドドリルが入らない部分の切削や穴あけ加工に使用します。

①と②には付いていない無段階変速機が付いているので、
ビットの回転数を自在に変えられるのが大変ありがたいです。

では、実際にどんな風に作業していくのかというのは来月からをお楽しみに・・・。