WSRより”もっと”愛を込めて #79「フレット考察その14」

皆さんこんにちは。
さて、今回もフレット考察の続きで、
フレットの減りについて書いていきたいと思います。

リフレットでお預かりした楽器をみると、
その減り方や場所によってプレイヤーのスタイルが
何となくですが見えてきます。

フレットを抜く前のP.R.S Custom 22を参考に見ていきましょう。

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まずは最終フレット付近。
少し、フレットトップに巻き弦の跡やベンディングの跡が
あるのが確認できますね。

トップ付近の色の違いを見ると、まだ弦との接点は点に近いですよね?

よって、ほとんど使われていないということが分かります。

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こちらは12F付近。

最終フレットと比べると、明らかに減っていますよね?

各弦の真下というよりは全体的に減っているのと、
頂点がほぼ面のように形成されて、エッジが出ています。
これは、この付近でチョーキングされているということになります。

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ローフレット付近。

パワーコードを多用しているプレーヤーの場合は、
巻き弦の減りが顕著になりますが、プレーン弦側の減り方を
みると、フルコードで押さえることが多いと思われます。
また、弦間の部分のエッジの出方をみても、
チョーキングまたはビブラートも多いことが分かります。

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一番減っていると思われる、12Fのフレットを計測してみると、
クラウンの高さは1.07mm。
最終フレットの高さは1.20mmだったので、約0.13mmほど
減ったということになりますね・・・。

このフレットをすり合わせるとなると、高さが恐らく1.05mm
程の高さになり、FenderのVintageフレットよりも若干高い程度の、
それなりに低いフレットになります。

幅の広いフレットをすり合わせて高さを低くした場合、
クラウンの形状を丸く整えるのは相当の時間を要しますし、
完全には整形しきれません・・・。

フレットのすり合わせによって、クラウンの低さが気になってきたり、
音程に違和感を覚えるようになってきたら、
フレットの打ちかえ時なのでしょうね・・・。

額田