WSRより”もっと”愛を込めて #90「つぶやき」

みなさんこんにちは。
6月に入って気温はグッと上がってきたものの、
湿度があまり上がってきていない為か、
カラッとしていて過ごし易いですね・・・。
いかがお過ごしでしょうか???

さて、今回はちょっと過去の日々の仕事を
振り返ってみます・・・。

WSRでは過去20数年の間に3万本以上の楽器を
手がけてお客様にお渡ししてきました。

過去を振り返ってみると・・・。

10年ひと昔とは良くいったもので、
その時代時代でお預かりする楽器や
修理・改造の内容には面白いことに
それなりな傾向があるんですよね。

私がこの仕事を始めた90年代前半では

お預かりする楽器は国産ギター全盛の時代でした。
全体の8割くらいがそうだったでしょうか?
今だとその反対・・・いやもっとでしょうか?
大体9割近くが輸入ブランドまたは
輸入ブランドの第三国製品なんですよね・・・。
楽器屋さんの店頭で販売されている楽器も
もちろん同様の事が言えますよね?

修理の場合では現状を復帰するというよりも
より積極的な変化を求めるというカスタマイズ的な
ニュアンスが強かったような気がしますし、
「今の楽器をこうしたい!」というプレイヤーの
欲求が強かったのか、理想をかなえる仕様の楽器が
存在していなかったのか、大幅な仕様変更を伴う改造
も良く行っていた記憶がありますね。

例えば・・・。

リフレットで言えば元の大きさのフレットよりも
より大きなものを求める・・・ジャンボフレットばっかり
打ち込んでいたような記憶があります(笑)。

ナット交換で言えばブラスナットを削ることは今では
殆どなくなってしまったんですけど、
当時は結構な頻度で削ってました(苦笑)。

最近では滅多に使うことがなくなってしまったルーター
での作業は当時だとほぼ毎日行っていました(笑)。

シングルコイルPUからハムバッカーへの変更
シンクロナイズドトレモロからフロイドローズへの変更
ベースのサイドジャック加工
等々・・・。

これらの作業は今では殆ど承ることがなくなってしまいましたね・・・。

コントロールの配線では
「このミニSWで・・・」とか「SWポットを引っ張ると・・・」
という頭を悩ませてしまうような回路変更のご依頼は
皆無といっても良いかも知れませんね。

2017年の今、WSRで行われている作業の多くは
純然たる修理が多いんですよね・・・。

現在の市場だと、あとから手を加えるまでもなく仕様として
充実している楽器が多いのか、
猫も杓子も同じようにしたいという個性的な仕様の楽器を使用する
または圧倒的な人気を誇るプレイヤーが少なくなってしまった
のかどうかは分かりませんが、積極的な改造のご依頼は減ったなぁ

・・・という写真も無いつぶやきのようなコラムでした。
では、また来月。

額田