WSRより”もっと”愛を込めて #91「弦を切る」

7月に入りました。
梅雨という事で、さすがに湿度のほうは上がってきましたが、
あんまり雨が降らないですね。
今年の夏は猛暑らしいので、水不足が心配ですね・・・。

さて、今月は「弦を切る」お話です。

日々の作業の中で、弦を新しいものに張り替える事は
かなりの頻度で行っています。
それは同様の頻度で弦を切るという作業を行っている
という事が言えます。

その弦切りなんですけど、ずっと長い間
「どうにかならないものか?」
と思っていることがあるんですよね。

STのクルーソンタイプのような弦の先を穴に入れて、
切った弦の先が見えないものならば、
全く問題が無いのですが、
殆どのペグの場合、切った弦の先は露出してますよね?

気になっているのはその弦を切った断面なんですよね・・・。
どうでも良いといえば、どうでも良い話なんですけど、
特に巻き弦の方はスパッと綺麗な断面の方が
見た目にも良いですし、指に引っかかって、
怪我をする可能性も少なくなりますし、
ケースの中の生地に引っかかって、
ボロボロになる可能性も低くなりますよね???

通常、弦を切るにはニッパーを使うのですが、
比較的硬いものを切るタイプの物は刃こぼれを防ぐためか
刃先は鋭くなく、「切る」というよりは「押し切る」
というイメージでしょうか・・・。

横から見ると、こんな感じの刃先になっているんですよね。

だから、切った弦の断面はこんな感じのくさび形に
なるんですよね・・・。
押し切っているので、バリが・・・。

これが、気になってしょうがないので、
精密ニッパーといわれるような刃先が鋭く、
「切る」ニッパーを使うと・・・。

かなり良い感じなのですが、

当然のごとく、こんな感じであっという間に
刃こぼれをしてしまい、使い物になりません・・・(苦笑)。

太い線を切るという意味ではやっぱり
フレットカッターですかね???
という事で、カットしてみると・・・。

結構良いのですが、
刃先の形状の関係でやっぱり、すこしくさび形・・・。
あと、大きすぎて使いにくいですね・・・。

タングニッパーを使うと、どうでしょう???
これだと、刃の形状もほぼ90度だし、
そもそもフレットのタングを切るための物なので、
相当丈夫なはず・・・。

良い感じですね~。
ラウンド弦が潰れずに綺麗にカットされているのが
良く分かりますね。触ってもほぼ痛くないですよ。

今回、巻き弦を切っていますが、
プレーン弦をくさび形にカットしてしまうと、
釣り針の様に先がかなり鋭角になってしまって危険なんですよね・・・。

今の時代、これだけ技術が進んでいるので、プレーン弦には
カットと同時にこんな感じに弦を折り曲げてくれる
ニッパーがあると良いのですが・・・。

額田