リプレイスメントパーツのススメ!第3回「ロックピン③」

みなさんこんにちは
今回は、ロックピンシリーズの最終回!
の予定でしたが・・・
いざ書き始めてみると結局長くなってしまいまして・・・。
今月はMarvelに絞ってお伝えしていきたいと思います!
スミマセン。
「予定は未定」先人はうまいことを言いますね(笑)

では早速参りましょう!

このMarvelロックピンは価格が比較的安く、最近つけている方を徐々に見るようになってきたロックピンですね。

Marvel1_1

【構造】
ストラップ側の金具(本体)の内側についている5つの球が、
ボディ側の金具(ピン)の外側の溝にはまることによりロックされます。
先月ご紹介したDunlopの構造と良く似ていますね。(写真2)
Dunlopが4つの球でロックするのに対し、
Marvelは5つの球でロックします。

Marvel5_1

このMarvelロックピンはDunlopと違い、
本体がピンに対して覆いかぶさるような形でセットされます。

本体とピンの加工精度が高いことと、5つの球でロックすることから
ピンに本体を挿した際、今回ご紹介したロックピンの中で一番安定感があるように思います。

【着脱方法】
本体下側の皿状の金具を引き上げることにより球のロックが解除されるので
皿状の金具を引き上げた状態で本体をピンから抜き差しします。(写真3)

Marvel4_1

【ストラップの取り付け方法】
本体にストラップ、ワッシャーの順に通し、止めネジを締め込んで固定します。
その際、止めネジは手またはペンチで締めますが、

ペンチをご使用の際は傷が付かないようにクロス等を巻いてご使用下さい。(写真4)
この方法を取ることにより、ライブ直前に
「あ、ロックピン緩んでるじゃん!!」という時も
工具無しですばやく対応できるのでいいですね!

Marvel3_1

しかし、アクセスが簡単な分、Schaller等のナット締めの場合より
きつく締められない場合があります。

ですので、ネジが緩んでいないかこまめにチェックするといいかもしれませんね。

Marvelロックピンは本体部分でストラップを固定することが特徴です。
ネジを締めてストラップを固定しますので、
ストラップの厚さは比較的自由に選べます。
ストラップの固定方法はSchallerに似ているのですが
Schallerは本体のネジが切ってある部分にストラップを通し、そこに直接ワッシャーとナットで固定する方法でした。
それに対し
Marvelは、ストラップを固定するためのネジと、ストラップが通る部分が各々独立しています。

ですので、Schallerの場合、取り付け可能なストラップの厚み限界は
本体のネジ切りされている部分(約7.5mm)-ワッシャーの厚み(約1.5mm)-ナットの厚み(約2.5mm)=約3.5mm

※ただしナットはネジ部分が1mm程噛んでいれば大丈夫ですし、
ストラップの皮は潰れるので、5mm程度までのストラップでしたら取付け可能です。

それに対しMarvelは、止めネジが本体に2mm程度噛んでいれば大丈夫なので
計ってみると
約7mm程度までのストラップなら取付け可能でした。
これは驚異的ですね!
世の中にあるストラップはほぼ全て取付け可能と言っても過言ではないと思います。

しっかりセットされると写真5のようになります。

Marvel2_1

【ポイント】
本体のストラップを通る部分の径が8.4mmであることから

大多数のストラップは穴加工無しで取り付けられるのが最大の特徴です。
(通常ストラップの穴はφ8で開けられていることが多いです)

以前ご紹介したSchallerやDunlop、次回ご紹介するGotohの場合、ストラップ自体の穴の加工をした方が
すんなり入ります。

恐らく最も後発で出てきたピンなので、各社のピンを良く研究しているのか、
よいところを集めて作られている印象ですね。
例えば、
①ストラップの穴を加工しなくても綺麗に取り付けできる。
②ストラップを本体に固定するために特別な工具がいらない。
③本体をピンに対して覆い被せる、加工精度が高い、ロックするための球を5つにしていることから安定性が高い。
④Schallerタイプのストラップの取り付け方法なので、
ストラップの厚みが自由に選べ、Dunlopタイプの着脱方法なので、本体とピンとのガタつきが少ない。

①と②に関してはいかに簡単に取り付けられるかという点で、非常にユーザー目線で作られていると思います。

ご自身でロックピンを取り付ける際、ご注意いただきたい点は
Schallerの回やDunlopの回でもご紹介しましたが

元々のギターに開いているビス穴の径と深さです。
※深さの測り方はSchallerの回をご参照下さい。
通常使われるストラップピンのビスとMarvelのビス径は同じですが、
長さが違うことがあります。
計ってみた結果、
Marvelのビスの長さ(ボディに入る部分)は22mmでした。
ギターの穴の深さがそれ以下の場合はキリやφ2.5のドリルを使って穴を深くして下さい。
下穴がしっかり開いていないと、ビスが途中で止まったり、ネジ山が潰れたり、ネジが折れたりしてしまうことがあります。

また、Gibson等元々の穴の径が広いものは
一度丸棒と接着剤で穴を埋めてから開け直す必要があります。
しっかり止まっているように見えて、実は元の穴が少し広いものですと
ネジごと抜けて楽器の落下につながる場合があり、とても危険です。
お気をつけ下さいね。

ご参考までにこのMarvelロックピン、ボディからストラップまでの距離は1.4cmでした。

Marvel2_2

こちらのMarvelロックピン、カラーバリエーションは

Marvel_cr_2 Marvel_ni_2 Marvel_go Marvel_bk

クローム(¥1,575)ニッケル(¥1,575)ゴールド(¥1,890)ブラック(¥1,785)の4種類になります。

次回は本当にロックピンシリーズの最終回!
最後を飾るのは我らが日本代表のGotohロックピンをご紹介したいと思います。
ではまた・・・