WSRより”もっと”愛を込めて 第27回「ポット考察その4」

毎日暑い日々が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
高温多湿な気候は人間様にとっては相当堪えますが、楽器の方にもいろんな部分で結構な影響があったりしますので、
日々のケアーを怠らないようにしていただけるといいですね~!!

さて、今回は「シャフトノイズ」(勝手にそう呼ぶ)についてです。

ポットに金属のノブが付いている楽器で、
弦に触れていない時にポットを回すとバリバリとノイズがでて、
弦に触れている時に回すとノイズが出ない。
新品に交換しても直らなかったりする・・・。

出てくるノイズが似ているので、ポットの抵抗体や摺動電極が酸化することによっておこる「ガリ」と勘違いしがちですが、
これが「シャフトノイズ」といわれるものです。

では、何故このような現象が起こるのでしょう?

通常、楽器には弦アースが取られており、コントロールや金属パーツ、弦は全て導通しています。
弦や金属パーツに触れると、「ジー」というノイズは消えますよね?

弦や他の金属パーツを触っていない時に金属のノブを回していくと、回しているポットを介してアースが取られる形になりますが、
ポットのシャフトとスリーブの間には若干の遊びがあり、ポットの回転中、常にシャフトとスリーブに導通があるとは限りません。
この導通の無くなっている所が「シャフトノイズ」の発生する箇所であり、原因であると思われます。

要するに、ポットを回す事によって、アースに触れている状態と触れていない状態を作り出してしまっているのですね・・・。
通常のポットよりも遊びの大きいSW付きポットや2軸2連ポットでは新品でもかなりの確立で発生してしまうのが現状です。

弦を触りながら、ノブを回せばいいのでは?と言ってしまえばそれまでですが、
対処方法は何通りかあるので、ご紹介します。

①ノブをポットと絶縁する

アースが取られているシャフトとスリーブの導通の有無が原因なのであれば、
最初からアースに触れていない状況を作り出すという意味で、金属でないノブ・・・。
プラスティックのノブを使うのが、最も有効な手段の一つです。
また、見た目は金属でもシャフトに触れる部分はナイロンでできているという特殊なノブも存在しています。

P1230961 左は通常のノブ。右はノブのセンターにナイロンが・・・。

②ナイロンシャフトのポットを使う

最初からシャフト自体に導通を持たせなければ、触れてもアースは取れません・・・という事で、
種類は限定されますが、ナイロンで出来たシャフトのものが存在します。

P1230955_2 CTSのナイロンシャフトPOT

③導電グリスを塗布する

どうしても現状の金属ノブは変えたくないという方には、シャフトとスリーブの間に導電グリスを塗布して
シャフトの回転がどのような状態にあるときでも、しっかりアースに落としてあげれば問題は解決です!!

P1230962 灰色の導電グリス。

次回も「ポット考察」はまだまだ続きます・・・!