リプレイスメントパーツのススメ!第15回「ロングシャフトジャック」

みなさんこんにちは

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ボディトップにジャックがマウントされているセミアコをお使いの皆様、
楽器を使っていて、上の画像の様な事態に遭遇した事はありませんか?
あっ!ジャックがボディの中に落っこちてしまった!
こういった内容の修理、非常に多いです。

元々、ジャック部分は普段からシールドの抜き差し等を行う為、取り付けているナットが緩みやすいパーツであります。
特に安価に大量生産を行っているモデル等は、楽器のボディトップ厚の個体差がどうしても生まれやすく、
パーツを固定しておく為の厚みが、しっかりと確保出来ていない個体があったり、
コスト面や前述の取り付け部の厚みの都合上、菊ワッシャーという、パーツの緩み防止の部品が無い物もあります。

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菊ワッシャーです。

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このギザギザが楔の役目を果たしてしっかりとパーツを固定してくれます。

大事な場面でこういった事態が発生してしまうと大変ですね。
ジャックだけでなく、気分も奈落の底へと転落していく事、間違い無しです。
セミアコの場合等は、元に取り付け直すのも工具の無い環境だと、難しい事もあるかと思います。
そこで、今回紹介するパーツに交換しておく事で、そんなリスクを大きく軽減出来ます。

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上のジャックが今回紹介するロングシャフトジャックになります(スイッチクラフト製)
通常の規格のジャックと比べ、シャフトが約2,5mm長いパーツとなります。
このパーツを使用することで前述の問題点を解消します。

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上の画像が冒頭の説明の様な、好ましくない例です。
左のジャックの様に、ナットの半分程度しかシャフトが噛んでいない状態で固定されていると、
これだと少しでもナットが緩んだ拍子に、簡単にジャックは外れてしまします。
右の場合はしっかりと止まっているように見えますが、菊ワッシャーが取り付けられていない為、
セミアコの様にジャック取り付けの際に、反対からパーツを押さえられない構造の楽器の場合、
ある程度ナットを締めこむとジャックごと回転してしまい、充分な固定を行う力が加えられません。
ロングシャフトであれば、キックワッシャーを挟みこむスペースを確保できますし、
シャフトも長いので、万が一ナットが緩んでしまった場合の余裕をある程度持たせる事が出来ます。

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通常規格のジャックですと、菊ワッシャーも噛ませた上での取りつけの場合、
2mm程度の厚みまでの物が限界です。これは、ピックガード等でよく用いられている数値ですね。
ですが、ロングシャフトの場合は菊ワッシャーも使用して、5mm程度の厚みの物までは取り付ける事が出来、
アーチトップのセミアコ等、取付け部に厚みがある物には、まさにうってつけという訳です。

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キックワッシャー込み。

ロングシャフトに交換した場合でも、弦交換の時等にでも定期的にチェックを行い、
緩んできたなと思ったら、小まめに締め直す事で肝心な時にジャックが外れてしまうといったリスクは
大きく軽減されます。ジャックだけの話ではありませんが、トラブルの種は一つでも少ない方が良いです。

特別な加工や、大掛かりな配線の組み直しが必要な、一部の特殊な場合を除いて、
安価に行える作業でもありますので、現在冒頭の症状でお困りの方も、そうでない方も、
転ばぬ先の杖と言う事で、ご検討してみては如何でしょうか。