完全無料のDJソフト「Serato DJ Lite」をご紹介します。

“隠れた優等生”なDJソフト「Serato DJ Lite」

Serato DJ Liteは、プロのDJ現場で定番のDJソフト「Serato DJ Pro」をベースに作られた完全無料のDJソフトです。

Liteという名前のせいか「まともに使えなそう」という悲しい誤解をされがちなのですが、実はまったくそんなことはないんですよね。

プロ仕様のクオリティはそのままに機能とデザインが洗練されていて、むしろこれからDJを始める方にはかなりおすすめなDJソフトですらあります!

本記事ではそんな無料DJソフト「Serato DJ Lite」について、おすすめのポイントはもちろん、気になるデメリットについても詳しくご紹介していきます!

Serato DJ Liteのおすすめポイント3点

それではさっそく、Serato DJ Liteのおすすめポイントをご紹介して参りましょう!

おすすめポイント①「シンプル」

Serato DJ Liteの一番のおすすめポイントはソフト自体のシンプルさにあります。

Pro版のソフトは設定項目も機能も何もかも、まるごとっしり全部詰まっています。

プロ仕様のソフトなので当然なのですが、それゆえに分かりにくい部分があることも否めません。

一方のLite版は機能がシンプル。

基本的な機能以外はあまり搭載していないため、初心者にとっては操作がわかりやすい仕様になっているんです。

また、機能がシンプルなおかげか動作が軽量なのもポイント。

つまり、他のDJソフトでは処理落ちしてしまうスペックのPCでもSerato DJ Liteならまともに動作する可能性があるということです!

(注:低スペックPCの使用を推奨しているわけではありません!)

おすすめポイント②「Stems機能対応」

上記のシンプルな機能というおすすめポイントには完全に矛盾しますが、最新技術を取り入れた「Stems」機能が使えるのもおすすめポイントの1つです。

「Stems」機能は、AIの解析により楽曲をパートごとに分解し、個別に操作ができるという夢のような機能です。

ピンとこない方、とりあえず以下のプロモ動画を見てみて下さい。

なんとなく、わかりましたでしょうか?

再生中の曲から瞬時にボーカルだけを抜き出してスクラッチしたり、エフェクトをかけたり、他の曲と混ぜたりしてます。

これが完全無料のソフトで使えるんです。すごいですよね。

基礎的な技術はもちろんしっかり練習しつつ、息抜きとしてこのStems機能を取り入れて遊んだり実験したりしてみると、DJをより楽しめるはずです!

おすすめポイント③「コントローラーの選択肢が豊富」

3つ目のポイントは対応するDJコントローラーが多いことです。

一般的なDJソフトの場合、対応するDJコントローラーの種類は少ない傾向にあります。

大体同じくらいの価格帯で1種類か2種類程度です。

一方、Serato DJ LiteはDJソフトの開発のみを行っており、対応するDJコントローラーは様々なメーカーから数多くのモデルが販売されています。

同価格帯の中でも複数のモデルがあり、限られた予算の中でも目指すプレイスタイルや使用用途に応じて適切なDJコントローラーを選ぶ余地があるんです。

自分に合った機材で効率的にDJを楽しめるのはかなり魅力的!

Serato DJ Liteのデメリット

シンプルで使いやすくDJ初心者にもオススメなSerato DJ Liteですが、他のソフトに比べて機能制限が多いというデメリットがあるとことも事実です。

ここからは機能制限によるデメリットについて代表的な例を3つ挙げます。

デメリット①「ソフト単体での録音機能が無い」

自分のDJプレイを客観的に聞くことで改善点を見つけたり、録音した音源をネット上で公開したり。

録音機能があると何かと便利なのですが、Serato DJ Liteには録音機能がありません。

ただし、あくまでもDJソフト単体での録音機能が無いだけなので、ソフト内で特定の設定を行った上で他の録音ソフトを併用するなど、工夫をすれば録音は不可能ではありません。

Serato DJ Liteを使う場合、録音するのは「ちょっと面倒くさい」ということです。

簡単に録音できる環境がどうしても欲しいなら、Serato DJのPro版など、録音機能のある他のDJソフトを検討する方が良いです。

デメリット②「オートループの拍数制限」

DJプレイでよく用いられるオートループ機能ですが、Serato DJ Liteにはループ可能な拍数に制限があります。

設定可能な拍数は1拍、2拍、4拍、8拍のみ。

実際はそこまで不便でもないかもしれませんが、DJをしているとどうしても16拍、32拍でループしたいタイミングがあったりして、そんな時は少しストレスになります。

しかし、これには対処法があります。それは「マニュアルループ」機能を使う事。

「マニュアルループ」機能は任意の始点と終点を指定することで拍数の縛りなくループが出来る機能で、対応する一部のコントローラーでのみ使用可能となります。

この機能を活用すれば長いループはもちろん、極端に短いループも設定できるので、ループをエフェクティブに活用することも可能となります。

(本記事の下部で紹介しているおすすめコントローラーは全てこのマニュアルループに対応しています!)

デメリット③「USB書き出し機能が無い」

クラブ等でDJをする際には音源書き出したUSBメモリを持ち込んでプレイすることがありますが、Serato DJ LiteにはUSBメモリへの音源書き出し機能がありません。

USBメモリには音源だけでなく、楽曲の解析情報などの「メタ情報」も一緒に書き出すのが一般的ですが、それには専用のDJソフトが必要です。

今後クラブなどでUSBメモリを使用してDJをするようであれば、USBメモリへの書き出しに対応する「rekordbox」というDJソフトを使うのが良いでしょう。

もちろん、自宅などで一人でDJを楽しんだり、現場でもコントローラーを持ち込んでプレイするなら特にデメリットになりません。

(USBメモリへの書き出し機能のあるDJソフトは現状、一部の例外を除き「rekordbox」しかありませんので、正確にはソフトの機能制限によるデメリットとも言えませんね)

ソフトウェア導入の流れ

Serato DJ Liteは下記の流れでダウンロード、インストールが可能です。

完全無料になりますので、試しに手順に添ってインストールしてみて下さい。

STEP1

公式ウェブサイトにアクセスし、「Free Download」をクリック。

STEP2

「Download v●.●.●●」と書かれているダウンロードリンクをクリック。(画像ではv3.0.12)

ログイン画面が出てきますのでSeratoアカウントをお持ちでない方は下部の「Create account」からアカウントを作成してください。

STEP3

アカウント作成後に再度ダウンロードリンクをクリックするとダウンロードが始まります。

ダウンロードが完了したらファイルを開いてPCにソフトをインストールしましょう。

以上で手順は完了です!

Serato DJ Lite対応のおすすめDJコントローラー

最後に、数多く販売されているSerato DJ Lite対応機材の中でも特におすすめなDJコントローラーを3つ紹介します。

Pioneer DJ DDJ-REV1

バトルDJの定番機材のレイアウトを踏襲したDJコントローラー。

HIP HOPやR&B等のジャンルでDJをする方には特に人気のモデルです。

アクティブなクイックミックスやスクラッチを取り入れたスタイルにおすすめ。

↓紹介記事あり↓

Numark MIXTRACK PRO FX

スタンダードなレイアウトのDJコントローラー。

基本機能がシンプルにまとめられているので初心者にも扱いやすく、価格の割には全体的な質感が高いのもポイント。

EDMからアニソンまで、ジャンルを問わず様々なタイプのDJにおすすめ。

Reloop READY

13インチのMacbookにすっぽり収まるコンパクトさが売りのDJコントローラー。

他のコンパクト系コントローラーに比べて機能性が充実しており、更に音質面のスペックも優れています。

機材を置くスペースが無い方、持ち運びが多い方にはぜひ検討頂きたいモデルです。

まとめ

完全無料のDJソフト「Serato DJ Lite」はシンプルで、初心者のDJにも使いやすい優秀なDJソフトです。

これからDJを始めようと思っている方、ソフトの乗り換えを検討中の方は、ぜひSerato DJ Liteやその対応DJコントローラーもチェックして下さいね!